読書感想

ツカサ"アズールレーン ラフィーと始める指揮官生活"一、二巻

アズレンのゲーム本編は触ったことがないのですが、著者がツカサ先生なので手にとってみた感じ。良かったですねどうも。 「そう言ってくれると俺も嬉しい。でもさ、出撃前に試したけど――指揮官用のヘッドセットじゃ通信ができなかった。これから絆を深めてい…

白川紺子"若奥様、ときどき魔法使い。"

ちょっと色々好きすぎるんですよね白川紺子作品は。下鴨アンティークも感想書きたいと思いつつも全然うまいこと書けなかったんですが、こっちは何とかかんとか。 "「俺はそろそろ身支度をしなくてはならない。さあ、口を開けて」 レンに言われるがまま、ロー…

おかざき登"リトルアーモリー"1、2巻

良かった。ひたすらに良かった。 "特に理由はないただの冷やかしだったのだが、未世はある商品を見てピーンと閃き、凛と鞠亜に手招きをした。 寄ってきた三人に、未世はごにょごにょと耳打ちをした。 「……なるほど。うん、未世の分は頼まれた」 「あ、じゃあ…

のまみちこ"みさと×ドロップ"

みさとさんは、さくらさんやちえりさんと比べて内省的というのかな、考えたり感じたことに囚われやすいようなところがある*1。だからこそこの三巻で、みさとさんが、さくらさんやちえりさんや身の回りのことごとに対して語ることについて、なるほどなあ、と…

のまみちこ"ちえり×ドロップ"

"大樹くん、来てるんだ。 ちょっとだけ、息をつく。イヤじゃないんだ。でも、うれしいかと聞かれると……。この気持ちを、なんで言っていいかわからないんだけど。 「チエリ、帰ってきたの? おかえり」 優しい声が台所の方から聞こえてくる。" "「もう、チエ…

のまみちこ"さくら×ドロップ"

"さくら×ドロップ"、"ちえり×ドロップ"、"みさと×ドロップ"と全三巻でそれぞれ主人公を変えながらの連作なので、一つずつ感想を書いていこうかなと思っています。各々カラーが違うのに、どれも凄く良いんですよこれが。 "「なっ……!」と、絶句するあたしに『…

水坂不適合"ひきこもり姫を歌わせたいっ!"

"「君、あれでいいと思ってるの?」 桐生さんだった。 言葉に詰まる。不安は病のように、心を侵食する。だけど、やっぱりいいんだと思えたのは、俺だけの曲じゃないことに気づいたからだ。四人で作った曲なのだ。そう思うと、言葉は勝手に出ていた。 「俺は…

栗原ちひろ"ある小説家をめぐる一冊"

悪魔交渉人も面白かったけど、本作は六使徒シリーズに匹敵するくらい好き(最上級の賛辞)。 このタイトルだし、「一人称の使い方が〜」なんて褒め方をするとまるでメタな仕掛けでも褒めてるのかなんて思われそうではあるけれども、いやいやそういう話ではな…

弥生志郎"ドリーミー・ドリーマー"

大掃除してたら買った覚えのないラノベが出てきたのだけれど、読んでみたらとても面白くて、勢いのまま感想を書いた次第。 "「それは分からないけど……多分、私が現実で願ったからだと思う。こんな世界になればいいって。現実にいる私は自分自身が大嫌いだっ…

好きななろう小説いろいろ

なんとなく、好きななろう(とノクタ)小説の話をしてみようかと思います。読者が増えればエタらないかどうかはともかく、エタる確率も少しは減るのではなかろうか、とかそんなことを思いながらご紹介。いや別に、エタりそうな作品ばっか紹介するわけじゃな…

南部くまこ"聖クロス女学院物語"一巻

"「ああ、あの子たちと同じクラスになっちゃったらどうしよう!」 受験組の子たち、なんだか怖いよぉ〜!"(3章より) "「あの子、すごーい……!」 苦労して木によじのぼってる似あわない姿を想像して、わたしはあははっ!と笑った。"(7章より) "「最初に見…

伊東ちはや"妹がゾンビなんですけど!"

"姫ノ香は――。 ヌルホテリア星人の説明を聞いて、泣いていたという。 ――兄は永遠に変わらない自分を求めている。 そう勘違いした彼女は、己の肉体を呪うように忌み嫌った。" (192p)"チョコレート、菓子パン、オムライス、ステーキ、菓子パン、コンビニ弁当………

伏見ひろゆき"不本意だけどハーレムです。ただしネットに限る"一巻。

結構長くブログ更新さぼってたなあ…。リハビリにラノベの話でも。 で、"不本意だけどハーレムです。ただしネットに限る"。魂の恋人を本気の本気で求めようとするひと達の話。ほんと素晴らしいと思います。 胸に抱く願いは、"「自分を好きになってくれて、自…

柏葉空十郎"妹ホーム"一巻

高校生の兄と妹、兄妹ふたりで貧乏暮らし。理不尽というほど大げさでない、でも不幸でいまいち筋の通らないできごとがちょいちょい起きて、でも佑さんも真伊さんも高校生で力も経験もないからさ、毅然と対処できるでもなく頼りなくふらふらして、それでもま…

石川ユウヤ"四人の魔女とエメラルドのキス"

例によってのタイトル買いで、とてもよかったので。 "「たった一人で他の魔女と戦おうだなんて、僕が許さない。あの人が僕を選んだ。あの人の言葉は、すべてに優先するんだ。いいかい。四人の魔女を統べるのはこの僕だ――」 そこまで言って、僕はハッと口を押…

得能正太郎"こもれびの国"三巻まで。

なんと言おうか、描かれている眼、視線を追うだけで、胸がいっぱいになって耐え切れなくなってしまうような作品である。 「世界」とは無限なものであり、無限なものは「世界」である。それは定義上そうなっている。んで、ものごとは、見つめようとしたときに…

三国ハヂメ"放課後カノン"

やっぱ大好きだなあ、この人の作品。 "「な――ななちゃん あのっ…/早…っくない? 展開が…」「え? ダメ!?」" "「だって花織みてるとムラムラするんだもん あたしだけ?」"(ねてもさめても) かわいい/ムラムラする/抱きしめたい、相手へのそんな気持ちをシン…

おかざき登"図書館迷宮と断章の姫君"

"「バカタレ。お前だって、人化した時点で人間なんだよ。編入したときに日本国民として登録されてるんだ。お前にだって好きなように生きる権利があるんだ」" (三巻、148p) この言葉が日本という社会とイクミちゃんとが縁や繋がりを持っていることを言ってい…