With Ribbon(2)

つらつらと。


・陽奈ちゃんは翔太郎くんを起こすとき、調子の外れた「おーきーてー」ってのをやりながら揺さぶるんだけども。なんだろ、実際寝てる相手に対して呼びかけるときの調子って結構迷うもので、あっさり言っても起きてくれる気がしないし、といって朝から大声を出すのも憚られる。そこで変に間延びした調子になっちゃうのって割と分かる話でね。
・陽奈ちゃんのその言い方には、もちろん単に翔太郎くんに対して甘える/じゃれる気持ちもあるんだろうけど、同時に普通に起こそうという意志とか、でもけして乱暴にはすまいという心持ちとか、そういうのも含まれているんだろうなあと思う。
・あとこの人の声はホント好きです。某変身部の人も好きでしたん。


"陽奈「むしろ、毎年夏休みは翔ちゃんのところでごろごろしてるけど! 今年もごろごろ!」"
"澄香「陽奈ちゃん、毎年そうなの?」
陽奈「だって、ご飯、美味しいしー。テレビおっきいしー。翔ちゃんもいるしー」"

・この陽奈ちゃんの言いようは好きです。うん、テレビの大きさは大事だよね。


"翔太郎「無理だと思ったら、いつでもギブアップしていいからな」"
"陽奈「うん、ありがとう……でもやっぱり、このまま終わるのはヤだよ」
「もし、今日駄目だったら……この先もずっと今の関係から変われない気がするの」"

・そうそう、このセリフもねえ、なんだろ。割とよくある言い方なんだろうけど、陽奈ちゃんの言うそれには、妙に迫真感があってねえ。言葉や行動を積み上げた先に二人のキスがあるというわけでは、必ずしもないからなんだろうなあと思いつつ。
・プレイ時には、なんか変に迫真感があるなあ、と苦笑しながら見ておりました。



・そういえば、7/3くらいに華澄さんと一緒に帰るとかなんとかやってる翔太郎くんを見て、陽奈ちゃんが"「翔ちゃんは、華澄さんのことが、好きなの?」"って問う辺りのとこもよかったですね。陽奈ちゃんらしいなあと思いながら見てた。



・翔太郎くんはなんだろ、意外とダメな子感があって可愛らしいですね。常識人なんだけど天真爛漫すぎるところがあるというか。常識は弁えてるんだけど、あんまりガッツリ考えて行動してるわけでもなくて、割にいい加減で、欲望には素直だし。でも優しいし、頼りになる。
・未来によって過去は改変されるし、過去が変われば未来は変わる。日向家でない人たちは言うに及ばず、翔太郎くんもまたそうした影響を受けないわけではない。そのとき、自分の気持ちにしても思い出にしても意志にしても、確固として信を置くべきものはなかなか見つからない。けれどその中でさして思い悩みもせず自分の道を見つけていける強さは、翔太郎くんの数多い長所の一つであるのだろう。
・翔太郎くんの名言を二つほど。良い子です、ええ。

"沙蘭「……よく考えると、こういうのを公私混同というのではないだろうか?」
翔太郎「人助けですよ、人助け」"

"翔太郎「いずれこうなることはわかっていたんだ。泣きたくなるぐらい寂しくなる前に、勢いで帰っちゃうってのもアリだよな」
はるか「うん……ありがとう……パパ……」"

"翔太郎「たまにはノンビリ寝かせてくれ……」
はるか「だーめ。あたしはパパの作ってくれた朝ご飯じゃないと調子でないんだから」
翔太郎「………………」
……嬉しいことを言ってくれるな。"

・はるかちゃんのコレは殺し文句すぎると思いました。