2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

金色ラブリッチェ-Golden Time-(5)

青空の下、緑の草の上で、黒髪の女の子が、いつかの理亜さんに似た笑顔を浮かべている。央路くんがその手を握り、理亜さんがその身体を後ろから抱く。そんな光景を目の当たりにしたときに感じたものは、多分、前作で最後の一枚を見たときに湧き上がってきた…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(4)

音楽堂でのあの会話も、それに続く理亜さんと央路くんのやり取りも、薄氷を踏むがごとき繊細な言葉選びによって、本当にぎりぎりのところで成り立っているものだ。

金色ラブリッチェ-Golden Time-(3)

ところで、絢華さんに二つ目の約束を託すとき、理亜さんはシルヴィさんに対する確認はとっていなかったように見える[^1]。あの約束って、当たり前といえば当たり前なんだけど「理亜さんとシルヴィさん二人のためのもの」ではなくて、「理亜さんの央路くんへ…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(2)

これだな。 これが、いわゆる『ダチ』って距離感だと思う。 何を言ってもいい。何を言っても許される。 まあ異性なら多少感覚もちがってくるけど、特に同性の友達ってのは、そうあるべきだと思う。 (…)あいつにとって、これくらいの相手は……。 央路「なあ…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(1)

ま、『見た』って事実が残れば充分だろう。 初めて見た外国人3人は、初体験ってだけで嬉しそうだし、 理亜「……」 央路「理亜?」 理亜「……」 理亜「…………」 「なんでもない」 元旦の夜明け前に央路くんが目覚めて、戸の外には寮の人達やシルヴィさんがぞろぞ…