2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Sugar+Spice2(6)

"先輩が、ため息まじりの優しい笑みを浮かべて。 「――好きよ、わたしも」 風花「先輩! なんかそれ、意味ちがいませんか!?」 銀河「な、何がよ! わたしだって、あなたたちと同じで――!」 薫子「同じで、どんな気持ちなのかしら」 あいかわずみんなは明る…

Sugar+Spice2(5)

んで、海部ヶ瀬での、あの夕暮れの話。 "銀河「……いいなぁ、そういうの」 響「先輩?」 少し悲しそうな顔に、心配になってしまう. 銀河「わたしの場合、夏休みなんて、昔からピアノのレッスンと塾ばかりだったもの」 「クーラーのきいた部屋で、外を眺めるこ…

Sugar+Spice2(4)

"祭「はっ。わたくし、春瀬祭と申します。天本風花とは親友で、将来を誓い合った間柄ですっ!」 風花「ただの友達よ」" ("憧れ、避けられ。"より) "――それにしても親友、ね。 響「俺の場合、さな……なのかなあ」 いまいち、しっくり来ないなあと思いつつ。俺…

Sugar+Spice2(3)

"銀河「べつに、わたし達はそんな関係じゃありませんよ」 歌「そんなって、恋愛がらみじゃないって事?」 銀河「そうです」 と銀河は紅茶に口をつけてうなずく。どうして……そんな相手として、見たことなんてなかったっていうのに。 銀河(……あれ、けど……もし…

Sugar+Spice2(2)

(承前)それとはまた別にギブアンドテイクとか利害の一致、という言葉が使われることもある。例えば、響くんと薫子さんの間で使われるそれとかね。 "薫子「今日の夕飯は私が用意しようかしらね」" "響「……どうしたんだ、どういう風の吹き回しだ?」 薫子「あ…

Sugar+Spice2(1)

前作とは相当に別物ですよね。というのは、響くんを初めとする主要な人たちのやり方生き方みたいなのが、和真くん達とはだいぶ違うよね、という意味においてなんだけれども。 "響「どうだろ、先輩は卒業しちゃうしな」 俺やさなは受験かもしれないし、遠野が…

ウィッチズガーデン

割と冒頭の話。 "小柄だから、上目遣いで……、 まだパジャマのままだから、昨日より幼く見えて。 洋輔「……開けて、マヨネーズかなんかで和えればいいんじゃないかな。あとはそうだな、目玉焼きでも焼かないか?」 あやり「目玉焼き、できるの?」 洋輔「それ…