ココロが繋ぐ恋標(3)

洸希「昔はどんなゲームやってたっけ……?」 日向「一番多かったのは、飛んだり跳ねたりして、敵をやっつけるゲームかな」 洸希「やっぱり、一緒にやるとなるとアクション系かぁ……」 「てか、ヒナ姉は意外と上手かったよな?」 日向「コウ君ほどじゃないと思…

ココロが繋ぐ恋標(2)

姫乃「た、卵焼きは、その、挑戦してみたんだけど、全然うまくいかなくて、それは形はまだマシだったんだけど、味が濃すぎて……」 洸希「いやいや、弁当だから、これでいいんだって! やばい、最高すぎる!」 テンションただ上がり1なんですけどー! 姫乃「そ…

ココロが繋ぐ恋標(1)

ココロ「ちがうの! ほんとにキレイなの! ほらほら!」 洸希「あぁん?」 ココロ「ほらほら! 見て見て!」 洸希「……あー、まぁ……そうだな……」 ココロ「でしょ? えへへ」 洸希「……何笑ってんだよ?」 ココロ「えへへ、なんか、嬉しいなーって」 洸希「何が…

あやかし郷愁譚 ~雪御嬢 ゆき~

「犬神(いんがめ)ちゃん、うちと違うて、暑さにはもう強い強い――バス駅に着くなりな、『ついたぁ、ゆきちゃんまた後でー♪』……って、一直線に走って行ってしもうて――ああ、ゆきちゃんって、うちのお名前。 えへへ、うちね、お名前、持っとるんよ? よかでし…

LOVE³ -ラヴキューブ-

壱成「えー、ちゃんとって……」 「……めちゃくちゃ可愛くなっててわからなかったよ」 和花「えー、ほんとですか? ほんとにー?」 「そっかー可愛くなれたかー、えへへ~♪」 「わたしも、そう言ってもらえるように色々と頑張りましたので♪」 「先輩にそう言っ…

恋はモフモフ!ラブ・ミー・テディ

明らかにななついろ★ドロップスに喧嘩売ってるでしょ1みたいな導入から、最後までナンセンスに片足どころか両足まで漬かったみたいなお話ではあった。 だけどこのとりとめのない会話が、やり取りが、いちいち可愛くて仕方なくてさ。 芽衣「家に代々伝わる文…

猫忍えくすはーと2

下野動物園は下野公園の敷地内にある、国内有数の規模を誇る動物園だ。 多少ずらしてはいるにせよ、春希さん達の行き先としてこういった固有名詞が――しかも都立の動物園の名前が出てくることには、若干の驚きのようなものがあった。前作にそういうものがあっ…

迷える2人とセカイのすべて(3)

フィア「こんぶは海のミネラルがたっぷりなの。でも、ぬるぬるして変なにおいがするの……」 一馬「いや……たぶん広原が欲しいのは、そういうのじゃないと思う。ていうか、あんまり持ってると匂いがうつるぞ。ポイしなさいポイ」 フィア「そっかー、ざんねん………

迷える2人とセカイのすべて(2)

鈴蘭さんの、普段割と大人っぽいのに、ときに飛躍してしまうところが好きです。 ここがどういう場所なのか、本当はきちんと話してから彼を連れてくるつもりだった。 一馬「なあ、結城――」 鈴蘭「やー、その、別に何でもないって言うか、矢神くんは知らなくて…

迷える2人とセカイのすべて(1)

必要な毛布は何枚? 一枚? 二枚? いいえ、ありったけ! 一馬「どうする? 俺と六連星でさっと取ってくるか? 毛布六枚くらい、二人で持てるだろうし」 鈴蘭「別に一人一枚って決まってるわけじゃないじゃん。みんなで行って、ありったけの毛布を持ってきち…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(5)

青空の下、緑の草の上で、黒髪の女の子が、いつかの理亜さんに似た笑顔を浮かべている。央路くんがその手を握り、理亜さんがその身体を後ろから抱く。そんな光景を目の当たりにしたときに感じたものは、多分、前作で最後の一枚を見たときに湧き上がってきた…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(4)

音楽堂でのあの会話も、それに続く理亜さんと央路くんのやり取りも、薄氷を踏むがごとき繊細な言葉選びによって、本当にぎりぎりのところで成り立っているものだ。

金色ラブリッチェ-Golden Time-(3)

ところで、絢華さんに二つ目の約束を託すとき、理亜さんはシルヴィさんに対する確認はとっていなかったように見える[^1]。あの約束って、当たり前といえば当たり前なんだけど「理亜さんとシルヴィさん二人のためのもの」ではなくて、「理亜さんの央路くんへ…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(2)

これだな。 これが、いわゆる『ダチ』って距離感だと思う。 何を言ってもいい。何を言っても許される。 まあ異性なら多少感覚もちがってくるけど、特に同性の友達ってのは、そうあるべきだと思う。 (…)あいつにとって、これくらいの相手は……。 央路「なあ…

金色ラブリッチェ-Golden Time-(1)

ま、『見た』って事実が残れば充分だろう。 初めて見た外国人3人は、初体験ってだけで嬉しそうだし、 理亜「……」 央路「理亜?」 理亜「……」 理亜「…………」 「なんでもない」 元旦の夜明け前に央路くんが目覚めて、戸の外には寮の人達やシルヴィさんがぞろぞ…

ツカサ"アズールレーン ラフィーと始める指揮官生活"一、二巻

アズレンのゲーム本編は触ったことがないのですが、著者がツカサ先生なので手にとってみた感じ。良かったですねどうも。 「そう言ってくれると俺も嬉しい。でもさ、出撃前に試したけど――指揮官用のヘッドセットじゃ通信ができなかった。これから絆を深めてい…

Liber_7

Liber_7について何を書こうかなと考えるに、やっぱりまずは直斗くんが好きですって話になるかなと思う。まあね、ヒーローっぽい要素はあんまない男の子なんですよ。未來さんが思ってるほどには1信念だの考え方だのがはっきりしてるとも言い難くて、感情や性…

ラズベリーキューブ(2)

言葉を選ぶということでいえば、みなとさんのことはやはり印象深かったです。 みなとさんは、勢い任せに悟さんに体当たりしてきてるのかと思いきや――作中ではあまりその辺りのことについて明確に語られないんだけど――いろいろと様子を見ながら振る舞いを選ん…

ラズベリーキューブ(1)

何をさておいてもまずは、女の子の表情が豊かなのが素敵でねー、という話をせねばなるまい。 OPムービーを見たらそのあたりの雰囲気は少し分かるかもしれない。とりわけ印象深かったのは、期末テストの後の、ファミレスでの悠さんの楽しそうな笑顔かな。 悠…

白川紺子"若奥様、ときどき魔法使い。"

ちょっと色々好きすぎるんですよね白川紺子作品は。下鴨アンティークも感想書きたいと思いつつも全然うまいこと書けなかったんですが、こっちは何とかかんとか。 "「俺はそろそろ身支度をしなくてはならない。さあ、口を開けて」 レンに言われるがまま、ロー…

金色ラブリッチェ

何をどう書いたものか迷ったのだけれど、やはり幼馴染みの話をしよう。ネタバレを気にする種類の作品だとは思うので、一応中身は畳んでおきます。

おかざき登"リトルアーモリー"1、2巻

良かった。ひたすらに良かった。 "特に理由はないただの冷やかしだったのだが、未世はある商品を見てピーンと閃き、凛と鞠亜に手招きをした。 寄ってきた三人に、未世はごにょごにょと耳打ちをした。 「……なるほど。うん、未世の分は頼まれた」 「あ、じゃあ…

のまみちこ"みさと×ドロップ"

みさとさんは、さくらさんやちえりさんと比べて内省的というのかな、考えたり感じたことに囚われやすいようなところがある*1。だからこそこの三巻で、みさとさんが、さくらさんやちえりさんや身の回りのことごとに対して語ることについて、なるほどなあ、と…

のまみちこ"ちえり×ドロップ"

"大樹くん、来てるんだ。 ちょっとだけ、息をつく。イヤじゃないんだ。でも、うれしいかと聞かれると……。この気持ちを、なんで言っていいかわからないんだけど。 「チエリ、帰ってきたの? おかえり」 優しい声が台所の方から聞こえてくる。" "「もう、チエ…

のまみちこ"さくら×ドロップ"

"さくら×ドロップ"、"ちえり×ドロップ"、"みさと×ドロップ"と全三巻でそれぞれ主人公を変えながらの連作なので、一つずつ感想を書いていこうかなと思っています。各々カラーが違うのに、どれも凄く良いんですよこれが。 "「なっ……!」と、絶句するあたしに『…

水坂不適合"ひきこもり姫を歌わせたいっ!"

"「君、あれでいいと思ってるの?」 桐生さんだった。 言葉に詰まる。不安は病のように、心を侵食する。だけど、やっぱりいいんだと思えたのは、俺だけの曲じゃないことに気づいたからだ。四人で作った曲なのだ。そう思うと、言葉は勝手に出ていた。 「俺は…

栗原ちひろ"ある小説家をめぐる一冊"

悪魔交渉人も面白かったけど、本作は六使徒シリーズに匹敵するくらい好き(最上級の賛辞)。 このタイトルだし、「一人称の使い方が〜」なんて褒め方をするとまるでメタな仕掛けでも褒めてるのかなんて思われそうではあるけれども、いやいやそういう話ではな…

ナマイキデレーション

"帰り道、三人でいつもの駄菓子屋へやってきた。 新十郎「へぇ。渚の家ってこの近所なのか」 渚「まあね。この駄菓子屋さんも、子供の頃はよく来たよ」 新十郎「へぇ〜。じゃあ俺たち、小さい頃に会ってるのかもしれないな」 渚「そだね」 メイ「我もだな!…

夏恋ハイプレッシャー(2)

"月「そうだね。充実。うん、充実してるーって思う。空ちゃんが来てくれてから文句なしに」 空「大げさだなぁ。別に俺がいなくたってそれはそれで充実してるでしょ。月の性格ならなおさら」 月「くす、分かってないなぁ空ちゃんは」 そう言って一歩前に出る…

夏恋ハイプレッシャー(1)

飾らない言葉の端々がいちいち精度高くて、読んでて幸せな作品でした。大好き。 "月「冴子先生、違いますってば。空ちゃんとは恋人じゃなくて、血の繋がってない心の双子なんですよ? ちなみに私がお姉ちゃんです!」 「なぜわたしがお姉ちゃんなのかと言う…