ゲーム感想

ウィッチズガーデン

割と冒頭の話。 "小柄だから、上目遣いで……、 まだパジャマのままだから、昨日より幼く見えて。 洋輔「……開けて、マヨネーズかなんかで和えればいいんじゃないかな。あとはそうだな、目玉焼きでも焼かないか?」 あやり「目玉焼き、できるの?」 洋輔「それ…

貧は僕らの福の神

毎朝、家の裏にある山に水を汲みに行く大地くん。 "子供の頃からずっと続けている習慣で、最初は親父についていって子供用のじょうろに水を汲んでいるだけだった。" "容器が大きくなるにつれて、往復の回数は減っていく。 朝の貴重な時間を、徐々に有意義に…

キスベル、夕美さんルート

"私が好きだった市生は、こうだった筈なのに"、それだけ聞いたら、そりゃまあその後には「でも、今のあなたは好きじゃない」そう続くのかと思うわけです。でもそうじゃなかったね、という話。実際の文脈上でこの夕美さんの言葉を聞いてみると、なんかぐっと…

ぱすてる

"ぱすてる"、桜ちゃんルートについて。 目を合わせると生き物の心が何となく読める桜ちゃんと、動物っぽいシンプルで素直なタカヒロくんが出会った。さて、ではその二人の間には、言葉は要らないのだろうか? その答えはシンプルに否、だろう。言葉というの…

ななついろ★ドロップスの「屋根の上」

この話ってしたことあったかしら。ななついろドロップスに出てくる、「屋根の上」っていう言葉が好きなのね。 すももちゃんの家の二階にはベランダのようなスペースがあって、それが一階部分の、庇だか家屋だかの上に張り出している。それをすももちゃんは幼…

美少女万華鏡

綺麗な、言うたらお人形さんみたいな女の子と、鄙びた温泉宿でゆっくりお話する。蓮華さんの言うことは、愛の恋の、運命の光の闇のとえらく大仰だしよく分からなくて、深見さんと蓮華さんの話はろくに噛み合っていないのだけれども、不思議なことに特にそれ…

妹スタイルはじめました

こないだ始めたばかりで、まだ序盤もいいところなのだけれど、ファーストインプレッションということで。 "お兄ちゃん「そうだ。テストでいい点取ったらお前がこの前欲しいって言っていたゲーム買ってあげよう!」 苺花「!?」 お兄ちゃん「お兄ちゃんお姉…

春季限定ポコ・ア・ポコ

あんまり沢山引用とかしても仕方ない作品かな、と思うので、ぐだぐだした書き方で。ただ、いつもより更に、未プレイの人が読むことはお薦めできないかも。ということで一応畳んでおきます。

水の都の洋菓子店 体験版

"ポケットに恋をつめて"*1の情報目当てでエロゲ雑誌を買う→この作品の名前を見かける→名前だけで心を撃ちぬかれる、の流れでダウンロードしてみた体験版。結論から言えば、よい出会いでした。 タイトルにもある水の都、どう見てもヨーロッパのどっかなのに、…

Peace@Pieces(1)

半年くらい前に書いた文章を見つけた(存在を忘れてた)ので上げてみる。 "杏「ヒカルさんのお料理、ほんとに凄く美味しかったですよ…」 ヒカル「えへへー。アンズちゃん、ありがと」 杏「ひさとさん」 杏はひとつ息をつき、俺の方へと顔を向ける。両手を前で…

空色の風琴

"【メナム】なんで・・・・なんで、わたし、海亀さんのことだけ忘れないのかな?? 【友哉】は??? 【メナム】何か特別のヒミツとか・・・・仕掛けがあるんですか? 【友哉】うーん、特別って・・・・; ああ彡 ひょっとして病気が直り始めたんじゃないか…

With Ribbon(4)

(承前) そして陽奈ちゃんや槇喜屋姉妹が帰っていった二週間後、八月三十一日の夜に、日向家の表で、はるかちゃんもまたふっつりと断ち切られるように唐突に未来へと帰っていく。はるかちゃんは未来の二人の子供だから、未来に帰ってくことはどうしたって仕方…

With Ribbon(3)

ところで、翔太郎くんと華澄さんの間に敬語が抜けないのは最初の方からなんだか気になっていたところ。いや、敬語だから仲が悪いとかそういう内心の距離感の話じゃなくて、言葉の使い方によって規定される形式的な距離感の話で。子供の頃から仲がいいなら、…

With Ribbon(2)

つらつらと。 ・陽奈ちゃんは翔太郎くんを起こすとき、調子の外れた「おーきーてー」ってのをやりながら揺さぶるんだけども。なんだろ、実際寝てる相手に対して呼びかけるときの調子って結構迷うもので、あっさり言っても起きてくれる気がしないし、といって…

With Ribbon(1)

With Ribbon、陽奈ちゃんルートの話。今回は「二人」の話。 陽奈ちゃんは「ぐーたらで」「翔太郎くんにとっては例えば手のかかるペットみたいなもので」*1。そしてそれは翔太郎くんの思い込みなどではなくて、陽奈ちゃん自身本当にそういう風に振舞うし、自…

朝凪のアクアノーツ(2)

"俺はもしかして、一時の感情でメリーを抱こうとしているのではないだろうか? こんなにも純粋で健気な子を、興味本位で……。" "亜樹「俺のことをそんな風に思ってくれてるってことも……知らなかった」 「でも、今日……今の俺はメリーのこと、猛烈に、『女の子…

朝凪のアクアノーツ

twitterで多少書いたんだけど、言葉足らずにも程があったので。 亜樹くんと深緒ちゃんは、別に運命的な出会いをしたわけではない。二人は物語の始まる前から普通に知り合いで、クラスメイトで、だけど互いをちゃんとは知らなかった。 そんな二人の間の縁は、…