ゲーム感想
飾らない言葉の端々がいちいち精度高くて、読んでて幸せな作品でした。大好き。 "月「冴子先生、違いますってば。空ちゃんとは恋人じゃなくて、血の繋がってない心の双子なんですよ? ちなみに私がお姉ちゃんです!」 「なぜわたしがお姉ちゃんなのかと言う…
「お手紙」と来た! 即死級のパワーワードですよもう。食らったら死ぬしかない。 "たま「〜〜♪」 ゆら「姉は真剣に悩んでおるのだぞ。何をしている、たまよ」 たま「お手紙書いてるの」 ゆら「文(ふみ)で我らの想いが届くのなら苦労はしない」 たま「お手…
ワガママハイスペックOCが発表されたこととは特に関係はないのですが、先日ようやくプレイしたアニメBDの特典ADVの感想。 いや、こういうの書きたくなるくらい、ほんと良かったのですよ。アニメだと尺の都合でみんな早口気味だったのが、ADVだといつものペー…
"レン「みんなおうち、一緒じゃないの?」 コトセ「それは……」 コトセが言い淀む。 ユキナ「昔は一緒だったんだけどね。お年ごろってヤツ?」" エピローグ(というか個別ルートというか)ではもう一度みんなで暮らそうかみたいな話は全然出てこないけれど、…
"アカリ「私も看取られるなら、ユキちゃんがいいわ」 「残される側の気持ちを分かっていながら……」 「”娘”にこんなことを頼むのは、酷い母親気取りだとも思うけれど」 呟くようにそう言いながら。 傾いた柔らかい陽射しに包まれて。 アカリさんは、ただただ…
どう書くべきか、けっこう悩むのですけれども。そうだなあ、まずは体験版をやった時の感想から書いていこうか。 "コトセ「レン、食べたままでいいからちょっとこっちおいで」 寝癖のついたレンの髪に櫛を通す。 「女の子なんだから、身だしなみには気をつけ…
隼人さんとゆりかさんは胸キュン幼馴染エピソードの宝庫ですね。 "ゆりか「だって……はーちゃんが、長い方が似合ってるって……」 (…) 隼人「サラサラなのに柔らかくて……好きなんだよ。このさわり心地」 「だから、長い方がいいって言ったんだ。その分寝ぐせ…
発売当時、たしか雑誌かなんかで見かけたのかなあ、認識はしてた気がするのだけれど(それ自体うろ覚えですが/別の作品と勘違いしてても驚かない)、その時はあまり関心は持ってなかったのよね。だいぶ後になってから志茂文彦氏がシナリオ書いてると知って興…
"現国教師「みなさんお静かに。あまり騒ぐと他のクラスの迷惑になりますからね」 ぱんぱんと手を叩いて、先生が浮ついた空気を引き締めにかかる。 それを合図にさっと静かになる辺り、このクラスの連中はだいぶ真面目だ。 そして、先ほど返却されたテストの…
"久也「なら……俺と付き合ってくれる……?」 真乎「それは待ってくれ。少しだけ……あと5分だけ時間をくれ」 久也「……5分でいいの?」 真乎「それだけあれば十分だ。真面目に考えるから待ってくれ」" 久也さんは真乎先輩の事情を知ってなお、ただ気持ちの求め…
"久也「結局、何も思い浮かばなかった」 「玉美って何が欲しいのか、俺にはわからんかった。昔っから無欲だしなぁ」 玉美「……ふふっ、そうかもね。久也には分からないかも」 久也「ん?」 玉美「だって……私が欲しいものって、もうあるんだもん」 「私、久也…
"本当に気持ちよさそうにそよそよと来る風をあびて、それからまた雑草取りや虫取りを始める。 丁寧に葉1枚1枚見ていく。 本当に大切に育てているんだというのが分かる。 その様子が、いつもと変わらない。 久也「いずきって暑くないの?」 (…) いずき「…
"だから、お姉ちゃんと自分を呼ぶのも当然なのかもしれない。 なのにどうして、当たり前のはずのその言葉に衝撃を受けているのだろう。 とろけるような、むずがゆいような、とにかくそんな心騒がす甘やかな響きに。" "夏雪「ありがと。私も葛ちゃんのこと、…
"茅羽耶「ううん、朝倉さんっていい人だと思って」 壮太「俺が?」 茅羽耶「私、よそから引っ越してきたので、いまいちこの島に馴染めてないような気がして」 壮太「そうかな?」 茅羽耶「今日なんて知っている人に話しかけても、妙によそよそしくされた気が…
Celestial globe of your heart. という副題が実はえらく気に入っています。 "美紀「みんなで、大掃除をしましょう!」 愛良「……大掃除?」 中「掃除って、ここを?」 美紀「そう、あたしたちの『エルデシュ』を♪」" やはりこう、最初の、このお掃除のシーン…
ヤキモチってひとくちに言ったところで、どうしたってそのありようはひと通りではないし、劇的な気持ちばかりとは限らない。自分の傍に居て欲しいとか、自分のことだけ見ていて欲しいとかって気持ちは、相手がどれほど自分の傍に居てくれそうか、見てくれそ…
大事なことはいつも夜に話される、というのが好き。夜は嘘と怪物と魔法とお菓子の時間で、夜でなきゃ大事なことは話せない。そりゃそうなんです。 "麻那「魔法、ですか」 ……おや。 麻那さんの目が、若干輝いて見えるのは、気のせいだろうか……? 「いいですね…
学校や身の回りの場所を歩きまわることの描かれ方が、まずは印象深いはなしだったように思う。 "全ての授業が終わり、教師が去って行くと賑やかな放課後が訪れる。 でも、俺にとっての放課後は賑やか……というのとはまた違う気がする。 なんとなく居場所がな…
"奉莉「だから、陸斗とは別のクラスになるっていう想像が働かないの」 陸斗「まあ……確かに中学じゃ3年間一緒のクラスだったし……」 奉莉「そこまで一緒だと、これからも一緒っていう気分にならない?」" これまでそうであったこと、そうなって欲しいと思うこ…
最近艦これRPGをプレイする機会があって、そのための勉強……というほどでもないにしても、「駆逐艦」「軽巡洋艦」ってそもそもなんなのかを知るために原作の艦これの方を始めたのだけれど。最近艦隊に来てくれた伊58さんの紹介文がとてもよかったのです。 "…
フォトカノの感想メモから。 ぼんやり、ぱちゃぱちゃ "「体育のあと?どうして1人で?」「ちょっと考え事してたんです」「考え事?」「あんなに練習したのに、クラブ…落としちゃったなぁって」" "「けど、いいんです。精一杯、演技しましたから」「この経験…
絢辻さんのアコガレ、シリアイ、スキ、ナカヨシ編まで、ひと通り。ソエン編はそういえばまだ読んでないのだけれど。 書き出し さてどういう風に書こうか、と迷っている。最近ブログに関しては省エネモードというか、あまり説明する気のない文章ばかり書いて…
"「新体操は、技の難易度を競うのはもちろん、それ以上に、美を表現しなきゃならないんです」/「そっか…それって、ちょっとわかる気がするよ」「え?」「俺も、写真を始めたばかりで、どうすれば、いい写真が撮れるのかよくわからないんだよね」" 九月の最初…
"紗夜「同じなんだ」 ポツリと呟くように言う。 俊介「同じって何が?」 紗夜「私が生まれてからの時間とあの星の光がこの星に届くまでの時間が」" アンタレスと地球の距離は約550光年あるらしいです。むろん俊介さんにその年月を過ごすことが具体的にどんな…
"先輩が、ため息まじりの優しい笑みを浮かべて。 「――好きよ、わたしも」 風花「先輩! なんかそれ、意味ちがいませんか!?」 銀河「な、何がよ! わたしだって、あなたたちと同じで――!」 薫子「同じで、どんな気持ちなのかしら」 あいかわずみんなは明る…
んで、海部ヶ瀬での、あの夕暮れの話。 "銀河「……いいなぁ、そういうの」 響「先輩?」 少し悲しそうな顔に、心配になってしまう. 銀河「わたしの場合、夏休みなんて、昔からピアノのレッスンと塾ばかりだったもの」 「クーラーのきいた部屋で、外を眺めるこ…
"祭「はっ。わたくし、春瀬祭と申します。天本風花とは親友で、将来を誓い合った間柄ですっ!」 風花「ただの友達よ」" ("憧れ、避けられ。"より) "――それにしても親友、ね。 響「俺の場合、さな……なのかなあ」 いまいち、しっくり来ないなあと思いつつ。俺…
"銀河「べつに、わたし達はそんな関係じゃありませんよ」 歌「そんなって、恋愛がらみじゃないって事?」 銀河「そうです」 と銀河は紅茶に口をつけてうなずく。どうして……そんな相手として、見たことなんてなかったっていうのに。 銀河(……あれ、けど……もし…
(承前)それとはまた別にギブアンドテイクとか利害の一致、という言葉が使われることもある。例えば、響くんと薫子さんの間で使われるそれとかね。 "薫子「今日の夕飯は私が用意しようかしらね」" "響「……どうしたんだ、どういう風の吹き回しだ?」 薫子「あ…
前作とは相当に別物ですよね。というのは、響くんを初めとする主要な人たちのやり方生き方みたいなのが、和真くん達とはだいぶ違うよね、という意味においてなんだけれども。 "響「どうだろ、先輩は卒業しちゃうしな」 俺やさなは受験かもしれないし、遠野が…